イタリア 万歳

イタリアの街には色・色・色
色の効果で元気になれる?!

上
下

夏のイタリアは、妙に明るい。それはひとえに、さんさんと降り注ぐ地中海の太陽のおかげ。日焼けの危険も増えますが、光量も増える夏のイタリアは、まるで巨大な電気をパッとつけたかのよう。近視のひどい私の眼でも、なんだかいつもよりよく見える?そんな気さえしてきます。

そんな明るい陽光の下、街を歩く人々の出で立ちもパキっとした色合いの服装が増え、それでなくても明るく照らされ陽気な雰囲気の街が、さらに明るく陽気になるので、とてもとても暗い気分なんかではいられない~!のがイタリアの夏の特徴のひとつ(?)。特に男性が、大胆な色を使った服装をするのは、さすがイタリアだなと思わされます。

眩しい程に真っ赤なシャツや、美しいピスタチオ色のパンツ。日本の街で妙齢の男性が、そんな格好で歩いていたら、つい「どこの芸人さん?」と思ってしまいそうな色合いでもありますが、これだけ陽光が眩しいとよく映える。ド派手な色合い以外にも、爽やかなブルーのジャケットに白い麻のパンツ、可愛らしいピンクのシャツなど、格好良く着こなしている姿は、女子にとっては目の保養にもなってなかなかよいモノです。

「色」が引き起こす心理的な効果については、すでに色彩心理といった分野があるほど研究されていますが、一般的に知られているような効果としては、赤は、エネルギーの色。やる気を出したいときに使う色。オレンジは、元気の出る色。心をオープンにする効果。黄色は、幸せな気分にさせる色。緑は、安心感。ブルーは鎮静効果…などなどがあります。

日本ではそうそう見かけませんが、イタリアではよく見かける色。もしかしたら、イタリア人が全体的に陽気で楽しそうなのは、太陽の光+色の効果があるのかもしれないな~などと街を見まわして思ったり…。

イタリアでも色のもたらす効果については知られており、本屋さんへ行けば、心理学者の方が書いた「Il colore in casa(家の中の色)」と言った本を見つけることもできます。思い切って紫色のベッドカバーにしたり、美しい地中海色のカーテンにしてみたり。さすがに日本では、「やる気をだしたいから赤いシャツで会社へ!」なんてことはできませんから、朝食のランチョンマットを赤にしてみたり。家の中に色をプラスして、カラフルで陽気なイタリアの気分を取り入れてみてはいかがでしょう?

ワンポイントイタリア語講座

意味:キレイな色!

もしキレイな色を見つけたら、惜しみなく称賛するのもイタリア流。疑問詞の Che(ケ)は、感嘆詞としても使われます。Che bello(ケ・ベッロ)=わ~キレイ!Che buono(ケ・ブオノ)=わ~美味しい!などなど。ホント、イタリア人はよく使います・笑。