イタリア 万歳

そろそろ赤ワインが美味しい季節
オーブンで焼いたパスタで秋の食卓!

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すっかり色づいたブドウ畑、たわわに実ったオリーブの木。街もブーツやコート姿の人々が行き交い、すっかり秋の装いのイタリアです。
日本同様、比較的四季がはっきりしているイタリアは、季節ごとのお楽しみも豊富。秋…やっぱり味覚でしょうか。



日本にも秋の味覚はいろいろありますが、イタリアでは何でしょう?フンギ・ポルチーニを始め、キノコ、栗、柿…。

柿?そう、イタリアにも柿があります。発音もそのまま、Cachiカキと呼びますよ。そして、今、山ではオリーブの収穫真最中!11月の終わりになれば、初物オリーブオイル「Novelloノヴェッロ」の出荷が始まります。やっぱりオリーブオイルは、できたて新鮮が一番美味しい。

また、ノヴェッロと言えば、ワインも忘れてはいけません。初秋に収穫が終わったブドウは、ワインへとして姿を変え、11月にデビュー。冷たく冷やした白ワインから、赤ワインへ。

食卓に並ぶメニューも変わってきます。さっぱりした料理から、肉類、豆類、そしてオーブンを使った料理が増えてきます。オーブンは点けているだけで、キッチンもほっこり温まる…そんなイタリア的節約術(?)のせいだけではありませんが、やっぱり寒いときは、熱々のお料理がうれしいものです。

イタリアのキッチンには、オーブンは標準装備です。そうして簡単な料理と言えば、オーブン料理という程に、多用されています。余熱○○度、××度で △△分。と考えると、ちょっと面倒な感じがしますが、イタリアでは、温度や時間を細かく気にして調理する人は、あまりいません(笑)。「温まって、いい感じに焦げたら出来上がり!」いかにもイタリアらしく大らかな調理法で、しかも美味しく仕上げてくれるのが、オーブン。イタリアの家庭では、気軽にバンバン使っています。

肌寒くなった夜にオススメの簡単オーブン料理をご紹介しましょう。

【南イタリアの定番パスタ・アル・フォルノ】
「アル・フォルノ」とはオーブン焼きと言う意味。つまり、パスタのオーブン焼きです。有名なものにラザニアがありますが、ペンネやアンネレッティなど、ショート系のパスタでも作ることができます。

通常より2~3分ほど短めに茹でたパスタに、ミートソースを絡める。たっぷりパルミッジャーノチーズをかけてオーブンでじっくり焼く。美味しそうな焦げ目がついたら出来上がり!

これだけです!これで、いつものパスタとひと味違う、焦げたところが、これまた美味しいほっこり料理の出来上がり。ぜひお試しください!

ちなみに、パスタ・アル・フォルノのレシピはさまざま。ミートソースで絡めた後、茹で卵やハムやベーコン、ホワイトソースを加えることも。ホワイトソース系でももちろんOK。お好みで試して下さいませ。

ワンポイントイタリア語講座

意味: 何分焼くの?

答えはたいてい「A occhioア・オッキオ」。意味は、「目で見て確認して」です。レシピの本を作るときなど、非常に困るものですが、実際、オーブンの性能にもよりますから、適当というよりもむしろ深い感じもします(笑)。料理も感覚。見た目で美味しそうになれば、出来上がり!というわけです。